みえ呼吸嚥下リハビリクリニック

亀山市アイリス町の内科,リハビリテーション科,気管食道内科,呼吸器内科,肛門内科,糖尿病科
みえ呼吸嚥下リハビリクリニック

〒519-0171 三重県亀山市アイリス町14-7
TEL 0595-84-3536

Q&A

Q1
訪問診療、在宅医療、往診といろいろな名前を聞きますがそれぞれどのようなものでしょうか。違いはありますか。
A
医療は受ける場所によって①外来、②入院、③在宅の三つに分かれます。在宅で行われる在宅医療のなかで医師が患者さんの居宅に出向き行う診療が往診や訪問診療となります。
医師が患者さんの求めに応じて予定なしに出向く「往診」、通院困難と医師が判断した方に、同意を得て定期的ないし計画的に患家に赴き定期的に診療を行った場合は、「訪問診療」となります。訪問診療を受けている患者さんが訪問予定日でない日に具合が悪くなったときに医師に来てもらった場合は往診になります。
訪問診療を受けるときに、急に具合が悪くなったときの心配があります。これに対して、「在宅療養支援診療所」という制度があります。これは①24時間対応で連絡を受け対応することができる、②緊急時に入院できる病床が確保されている、③他科の医師や他職種と連携している診療所です。ただし在宅療養支援診療所でないと訪問診療や往診ができないというわけではありません。当院は在宅支援有床診療所として登録を行っています。
Q2
ぜんそくの治療はいつまで続けなければいけないのでしょうか。
A
喘息の人の肺の中の空気の通り道(気道)は、せきやたんなどの症状がないときでも常に炎症をおこしており、健康な人に比べて狭く空気が通りにくくなっています。炎症がおこっている気道はとても敏感になっていて、正常な人なら何ともないわずかな刺激でも発作がおきてしまいます。ですから、症状がある時だけ、発作が起きた時だけ治療をしても十分ではありません。喘息には、「症状が起こらない様に毎日行う治療」と「症状や発作が起きた時に行う治療」の二つがあります。
自覚症状がない状態でも、慢性の炎症が継続しており炎症が継続することにより気道粘膜にコラーゲンが沈着し気道が狭くなり、さらに、空気が通りにくくなり発作も起こしやすくなります。
症状が起こらないようにするには、慢性の気道の炎症をおさえることが重要ですが、数年後の呼吸の状態をよく保つには慢性の炎症を継続して抑えることが必要です。つまり、喘息の治療はいつまで続けるのか、適切な治療を継続して行うことで長く楽な呼吸を保っていただくことになります。終了するのは、咳が少なくなったなどの自己判断ではなく気道の炎症が治まったと医師が判断することができたときになります。

Q3

肺気腫は治りますか?
また、もし治らない場合、毎日何に気をつけて生活すればよいですか?
A
肺気腫は酸素と炭酸ガスの交換を行っている肺胞がひ壊れ、息を吐きにくくなる病気です。破壊された肺胞を元に戻すことは出来ないため、肺気腫と診断された場合は進行防止と症状緩和、そして息切れによる活動量低下の予防指導が行われます。
早期発見が大切で、風邪が治っても咳や痰が長く続く、運動の後になかなか動悸が治らない、風邪をひきやすいなどの症状も多くみられます。喫煙者や喫煙経験者は特に気をつけてください。
治療としては、禁煙に加え気管支を広げる薬や肺の炎症を抑える薬、痰を出しやすくする薬がよく使用されます。肺機能が落ちるだけではなく、肺炎などをきたしやすく、軽症の時から心臓に影響します。また、息切れに伴う運動量減少や栄養不良の悪循環に陥ることが多く、専門的リハビリテーションや呼吸法、栄養摂取が指導されます。そのため、かかりつけ医や呼吸器科医に相談し適切な治療と指導を受けながら、感染予防と運動と栄養摂取に心がけることをお勧めします。
ご相談ください。

Q4

今年こそは禁煙しようと思っていますが、よい禁煙方法はありますか?
また、禁煙を成功させるアドバイスをください。
A
禁煙を成功させるこつは
1、 禁煙を宣言して周囲を味方につける
  仕事の日に多く吸う方は休日から始めるとよいでしょう。禁煙して2ヶ月程度の再喫煙率が多く周囲の喫煙や、宴会時につられての喫煙が多いものです。
2、 禁煙をすることでのメリットを理解する
  咳やたんは数日で減り、血圧の高い場合は、数カ月かけて下がってゆきます。
心臓や胃腸の調子も数日で改善し、一番影響が長く残る癌の発生率も禁煙年数が増すにつれ減り、死亡率も低下してゆきます。
3、 すいたくなる時期と対処方法を知る
  タバコの禁断症状は禁煙2日、2週間が強く現れ、2分間以内に収まることが多く、お茶を飲む、ガムをかむ、深呼吸して100数えるなど数分間気を紛らかす方法を準備することも有効です。
また、薬局でニコチンガムやパッチ、禁煙外来で保険適応薬剤などを使用することで禁煙成功率を改善することができます。禁煙外来では、呼吸機能や呼気中一酸化炭素濃度の測定などを行い喫煙による影響と禁煙したことで改善したかを知ることができ、禁煙をする助けとなります。
ご相談下さい。

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Q5

24歳女性です。
小学低学年まで喘息もちでしたが、現在は治っていて病院には通っていません。
犬を飼いたいのですが、喘息の人はペットを飼わないほうがいいといわれたこともあります。いかがなものでしょうか。
A
ペットはかけがえのない生活の伴侶です。
しかしながら、喘息患者さんがいる家庭においては、
ペット喘息を引き起こす可能性もあり、出来る限りペット、その中でも毛や羽がある動物を飼育するのは控えた方が良いでしょう。
ペット喘息のおもな原因として、動物および排泄物そのものと動物の排泄物を栄養とするダニなどのアレルギー、動物の汚れの直接吸入刺激の3つがあげられます。
掃除をこまめにし空気清浄機なども併用することによりいくらか軽度にすることができますが根本的な予防は困難です。
犬や猫は毛だけではなく、フケやよだれ、オシッコにも含まれるアレルゲンも原因となります。
既にペットを飼っている場合、ペットそのものがアレルゲンとなっていないかを、血液検査などで調べていただき、予防のための対応を準備していくこととなります。